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【最新刊】「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」を世界一わかりやすく要約してみた【本要約】

免疫をつけたり免疫を強めるために摂取されているワクチンなのですが、新型コロナワクチンについても重症化を防いだり発熱やせきなどの症状がでることを防ぐことが海外では明らかになっており、英米などで緊急接種が行われています。
 
数万人にワクチンとワクチンでないもののどちらかを2回投与し、発症者や重傷者の発生頻度を比較した実験ではワクチンを接種したグループではワクチンでないものを摂取したグループよりも約70から95%発症者が少なかったと報告されています。
 
しかしネットを簡単に調べるだけで新型コロナウイルスが変異するから、ワクチンには効果がないとか、ワクチンには強い副作用があるといった情報とも出会います。
 
いったい何を信じればいいのか? すべての情報に疑いの目を向けつつも自分でしっかりと判断する必要があります。
 
そこで本日は
「新型コロナとワクチン 知らないと不都合な真実」という本を紹介し、基本的な新型コロナとワクチンの知識をインプットすると共に今の日本の頃な報道に潜む罠についても見ていきたいと思います。
 
本日紹介する内容は以下の3つです。

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第1章 新型コロナウイルスについて現状確実にいえること
 
まずコロナウイルスというものは何なのかからを話ししたいと思います。
よく使われる COVIDー19新型コロナウイルス感染症というのはナインティーンという病気の名前なんです。勘違いされがちですが、ウイルスの名前ではありません。
 
またCOVIDとは「COronaVlrus Disease」の略です。
そこに2019の-19がついて2019年に発生したコロナウイルスによる疾患という意味で COVIDー19呼ばれています。
 
そして今回のコロナウイルスは名前の通りウイルスなんですが、
ウイルスは生物と言えるか微妙なラインのものだという認識をまずもっておきましょう。
 
ウイルスが生物だと言えない理由は細胞を持たないからなんですね。
人間をはじめとするいわゆる生物っていうのは膜で囲われた細胞でできていて細胞の中で生きるために必要なエネルギーをつくったり遺伝子をコピーして増殖したりするんですが、
 
ウイルスにはそういった基本機能が欠けているんです。
じゃあウイルスはどうやって増えるのか?
実はウイルスはヒトの細胞乗っ取って増えるんです。
 
ウイルスはいわば遺伝子とその入れ物だけの存在なんです。
だから単独で増えることはできません。その代わり別の生物の細胞に侵入し、
その増殖機能を乗っ取って自分の遺伝子のコピーを増やすわけです。
 
さて、「ウイルスが細胞をもとないから生物ではないという話」
「人の増殖機能を乗っ取って増殖していくという話」はご理解いただけたでしょうか?
 
ここからはコロナウイルスについてもう少し見ていきたいとおもいます。
 
コロナウイルスというのはいわゆる風邪を起こすウイルスの一つです。
風邪を起こすウイルスにはライノウイルスやヒトメタニューモウイルスなど他にもいっぱい存在し、ウイルス以外の原因による風邪もあるんです。
 
そして普通の風邪のうち10%から35%はコロナが引き起こしていたと思われます。
つまり言ってしまえば、非常にそこらじゅうにいるウイルスかコロナウイルスなんです。
コロナウイルスにはこれまで判明していただけで6つの種類がありまして、
そのうち4種類が風邪の主な原因になります。
その4種類とは別に2種類SARSとMERSこの2つの病気の原因となるウイルスがあるんです。
 
さて最初にCOVIDー19はウイルスの名前ではないという話をしましたが、今回の新型コロナウイルスの名前は SARSコロナウィルス2と言います。
 
SARSを起こすコロナウイルスによく似ていたことから命名されたわけです。コロナウイルスの中で7番目に見つかった人に感染するウイルスになります。
 
このSARSのウイルスとの類似性の高さが新型コロナ攻略のカギになるかもしれないということになります。
 
SARSは2002年に発見されて2003年に大流行となりました。
中国から流行して複数の国に広がりましたが、日本には一切入ってきませんでした。
 
SARSは致死率がおよそ10%もあったんです。
今の新型コロナウイルスは致死率が2%くらいです。
SARSとCOVIDー19では大きな差があるといえます。
重大な感染症でしたが、実は8カ月間で収束して完全にこの世の中から消えました。
 
MERSはヒトコブラクダ由来のコロナウイルスが起こす感染症で、2012年に発見され韓国で一時流行しました。
今でも中東でぽろぽろ流行っていまして、致死率が35%くらいあります。
10人かかれば4人が死んでしまうという恐ろしい病気です。
 
このウイルスもSARSコロナウィルス2と少し似ているんですけど、
やはりSARSコロナウィルスのほうがずっと類似性が高いと言えます。
 
さて、ここまでで新型コロナウイルスの名前はSARSコロナウィルス2であり、
SARSと非常に似ているというところまでお分かりいただけたかと思います。
 
次に新型コロナウイルスとよく比較されるインフルエンザと比べて、新型コロナウイルスについて感染のしやすさと致死率を見ていきたいと思います。
 
まず、よくニュースなどでも目にする基本再生産数実行再生産数についての理解が必要です。
 
基本再生産数は免疫がない何も対策が講じられていない状態での1人の感染者が何人に移してしまうかという数値です。
 
実行再生産数は免疫やワクチンあるいは外出規制などの対応策が取られている現場で1人の感染者が何人に移してしまうかという数値です。
 
実行再生産数の場合は取り巻く状況によって変わってきてしまいますので、
ここでは基本再生産数で比べたいと思います。
 
基本再生産数は季節性インフルエンザで1~3程度
新型コロナウイルスでは2前後と言われています。
つまりいわゆる感染力はインフルエンザも新型コロナもあまり差がないということになります。
しかし致死率が大きく違うんです。
 
結論から申し上げるなら新型コロナの致死率はインフルエンザの100倍あるんです。
そもそも致死率には CFRIFRがあります。
 
CFRは致命割合(Case Fatality Ratio)のことで、その感染症だと確定診断が出た患者の方の中での亡くなられた方の比率です。
 
もう一つはIFRでこれは感染致命割合(Infection fatality Ratio or Risk)と言って確定診断は出ていないけれど感染したと思われる人を分母に取ったものです。
 
もちろん正確な感染者数は分からないので、推定したものになります。
これは何とかの感染症だと確定診断が出せる国は多くは先進国であり、
医療体制が整わず検査が進まない国もある中で医療体制の違いを吸収して致死率を検討するために IFR が使われるんです。
 
しかしこの CFR と IFR は大きく数値が変わってくるので、混同してしまうと、
本当の新型コロナウイルスの怖さがわかりにくくなってしまいます。
 
IFR は確定診断は出ていないけれど、感染したと思われる人を分母に取ったものなので、分母が大きくなりがちで、値がかなり小さくなってしまうんです。
 
例えば、新型コロナウイルスの CFR は2%程度 IFR は0.657%と言われています。
 
致死率2%と致死率0.657%では印象が全然違いますよね。
ですから、比較が大切になってきます。
季節性インフルエンザの致死率はよく世界的には0.1%未満と言われていますが、
これは医療機関が未整備の国も含めて、世界全体で考えるとこのくらいだろう
という推定値つまり IFR なんです。
 
そこで日本のインフルエンザに関して CFR を調べると、
 CFR は0.02~0.03%というデータがあります。
つまり CFR で比べると分かりますが、新型コロナが約2%なのにインフルは約0.02%
致死率が100倍近く違うということがわかります。
さらにインフルエンザにはワクチンもありますし、症状が多くの人に出ることから感染者の発見も比較的容易なんです。
 
一方で新型コロナウイルスは自覚症状がない場合もあり、
診断隔離が難しいということもあって、インフルエンザと同じような対策をとっている
だけでは感染が広まってしまう危険性があるのです。
 
感染が一気に広がれば、その大半が軽傷者だとしても、必ず出てくる重傷者も確実に増えます。
結果として医療機関が対応できる限界を超え、診療ができなくなれば、死者の絶対数も増えてしまう。
だからこそ慎重に対策を進める必要があるんです。
 

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第二章 ワクチン
 
マスクだったり、密を避けたり、と今現在の私たちの飛沫や接触感染を気にし続ける習慣はいつまで続けなくてはいけないのでしょうか?
 
それは有効なワクチンが完成して、予防接種によって集団免疫獲得できた時と言えます。
しかし、ワクチンさえできればもう心配ないんだと喜ぶ前に慎重になる必要もあるんです。実は研究が猛烈に進む反作用で研究者プロの間でも玉石混交の情報が溢れかえっています。
 
いわゆる info デミックと呼ばれる誤った情報の拡散による社会的被害が発生も起きているんです。ワクチンの開発自体もアウトブレイクパラダイムという超即スキームで進められていて動物実験の結果が出る前に人間に投与したり、
投与する容量を安全性と効果の見定めのために、段階的に増やしていくところをスッ飛ばしたりしているんです。
 
5年か6年かかるところを1年以内でやろうとすれば、倫理観、安全性がトレードオフにならざるを得ません。
ワクチンは新型コロナの対策の決定版であることに間違いはないんです。しかし、もしもワクチンに何らかの問題があった場合、期待が高い分失望が引き起こす反動は間違いなくものすごいことになるんです。
 
日本では今後別の病気を含めたワクチン接種が進まなくなる可能性だってあるんです。
国民の過剰反応でワクチン接種が取りやめになるというケースも実際に存在しています。
しっかりと情報を判断できる目を養うこと それが第一に大切なんです。
そもそもワクチンは感染する前に接種して、人から人への感染を防止するのが最大の目的です。
感染した際に症状を軽く抑える効果も期待できます。
 
つまり簡単にワクチンって何のためのものかって言ったら、
人の体に特定のウイルスに対する免疫をつけさせるための手段と言えるんです。
そのために一度体にウイルスを感染させ、もう一度同じウイルスが体の中に入ってきた時の為に備えさせるというのが、その簡単な方法なんですが、このワクチンにもたくさんの種類があるんです。
 
生ワクチン
この生ワクチンなんですがこれはウイルス、病原体を弱毒化して、弱った形で体の中に入れるという方法なんです。
この生ワクチンは接種後に得られる免疫が強固で自然感染による強毒な病原体の感染
を防ぐことができますが、ウイルスや細菌が体内で増殖するので、接種後しばらくして発熱や発疹などその病気の症状が軽く出てくるというデメリットがあります。
 
そのデメリットを解消したのが不活化ワクチン
これはウイルスをホルマリンとかに漬けて殺しちゃって体内で増えないようにする。
その成分をきれいに生成して成分だけを打つというものです。
このように死んだウイルスを体に打ち込んでも実際に感染病協を防げることがわかってきたんですが、不活化ワクチンでは実際に体に感染が起こるわけではないので、
免疫系の反応が若干弱いんです。
 
つまり反応が薄かったり、効果が長く続かないことも分かってきたんです。
例えば3年ぐらいはつづくんだけど4年後にはまた感染してしまう可能性がある。
 
これは何が理由なのかという研究が進み、だったら免疫系の刺激を強く与えてあげれば
いいんじゃないかという発想で
 
アジュバントというものが考えられました。
アジュバントとはワクチンの成分と同時に打ち込んで免疫系を刺激してあげるものです。言ってしまえば、「大変だーこれは本当に感染した」と勘違いさせるようなものだといえます。これで効果が得られるということになり世界的なワクチンの主流はこの不活化ワクチンということになってきています。
 
しかし、不活化ワクチンというのはウイルスを増やさなければ作れないワクチンです。
例えばインフルエンザウイルスのワクチンはまず鳥の卵にインフルエンザウイルスを
入れ、
うわーっ と増やしていきます。
そこからウイルスの粒子を取り出してきて、ホルマリンなどで殺して精製して打っているんです。今でもこれでやっています。
実際に現場で使われているワクチンもほとんどが不活化ワクチンなのですが、
量産と効果に限界があると言えるんです。
 
そしてその後70年代以降のバイオテクノロジーの急速な発達が新たなワクチンを生み出します。
ウイルスを増やさなくてもウイルスの成分を一つだけ人工的に作って打ってみたらどう
だろうという発想が出てくるわけです。
 
これが組み換えワクチンと言われるものです。
これを人の体に打ち込んだらちゃんと免疫ができることが分かりました。
 
ただし不活化ワクチンと全く同じ理由で刺激が弱いのでアジュバントだったり接種スケジュールなど方法論がどんどん発達していきました。
 
ここまでがワクチンとしてはオーソドックスなワクチン3兄弟です。
しかし、新型コロナ用のワクチンはこの3つのワクチンではない全く新しいワクチンを使用しているんです。
 
これまで紹介した3つのワクチンはウイルスの全部や一部を用意して体に入れていたわけなんです。
 
ところがウイルスの成分のタンパク質を人の体の中で作らせてもいいんじゃないか
という発想が現れたんです。
 
ウイルスの一部のタンパク質の設計図にあたるものを打ち込んで人の体内で作らせて、
免疫系を刺激しようという考えなんですが
 
つまり第一章でウイルスが人間の増殖機能を乗っ取って増えるという話をしました。
この細胞増殖機能を使ってウイルスの一部のタンパク質だけを増やし、免疫系を刺激しようということなんですね。
 
この方法のメリットは
・製造が比較的簡単
・管理が比較的容易
・コストが安い
・量産しやすい
・流通もさせやすくなる
 
 
最初は自己複製能力と増殖力を失わせたウイルスに設計図を持たせて細胞の増殖機能の
ところまで運ばせていたんですが、技術進歩によりわざわざウイルスに持たせなくても、体内の目的地に設計図を直接届けることができるよな方法が見つかってきました。
 
そうした結果ウイルスに設計図を持たせて体の中に打ち込む形のワクチンから
設計図を直接打ち込むワクチンが生まれたんです。
 
先ほどから設計図設計図と言っていますがその設計図こそが DNA や RNA なんです。
 
これが今ニュースで話題になっているDNAワクチンや mRNAワクチンと呼ばれるものです。
 
遺伝子の設計図である DNA とか DNA を転写して具体的な指示書や命令書みたいに
書き換えた RNA をまとめて核酸と言います。
よって、これらをまとめて核酸ワクチンと呼ぶわけです。
 
核酸ワクチンは人間の体のタンパク質製造のシステムを使って、ウイルスの成分を作ろうという点で
ウイルスやその一部を外から打ち込もうとする 生ワクチン や 不活化ワクチン
そして 成分ワクチンのワクチン3兄弟とは考え方が大きく違うと言えます。
 
そしてこの核酸ワクチンはコロナ禍が起きるまで、人用の医薬品として承認されたことがなかったテクノロジーのワクチンなんです。
 
遺伝子治療でも同様の技術が使われますが、それは最初に説明したウイルスに設計図を
持たせるいわゆるウイルスベクターを使ったものなんです。
核酸だけを打ち込む治療は今回のこのコロナウイルスの拡散ワクチンが人では初の承認になるということです。
 
ここが重要なポイントと言えます。
 
核酸ワクチンは動物実験ではうまくいっていて、しかも理論上はうまくいくであろうこともよく分かっているんです。
 
だけど人で承認されたものが販売されたことがないから実施上の問題点の洗い出しは全然これからの話なんです。
 
コロナ流行前の2019年秋ごろまでに核酸ワクチンについてのレビューがいくつも出ていまして
長い時間がかかるだろうけど、こういうワクチンもそのうち実現化されるよねーとか
 
明るい未来がそのうちやってくるよねーとか
 
でも実現には10年か20年はかかるよね
 
という内容だったんです。
 
しかし新型コロナがやってきたことで状況は一変しました。
そもそも mRNA ワクチンや DNA ワクチンを人向けに作ってみようという試みは
感染症のワクチンとしてはSARSやMERS向けに行われてはいたんです。
 
しかし様々な理由で開発がストップしていたんです。
それがこの新型コロナワクチンの流行が起こったときに
これはSARSコロナウイルスとそっくりなウイルスだから今まで開発していた技術が応用できるぜ!ということで
 
ワクチンの研究者や医薬品の企業が色めきだったわけです。
今回のワクチンの開発競争はこんな状況下で始まりました。
新しい技術でSARS、MERS対応を考えていた RNA DNA およびウイルスベクター関連の研究者会社がスタートダッシュをかけていて、
目立つのはそういうところばかりなんです。
 
ワクチンの開発レース 特に核酸ワクチンの場合は、
どこの国が最初にワクチンを開発するかという科学大国ぶりを見せつける効果を狙っているところもあるように思います。
 
一方で不活化ワクチンや成分ワクチンも開発が進められてはいるんです。
テクノロジーの波に乗っていない分遅いということで報道があまりされていない。
みんなも注目してくれない。
ということがあるんですが、こっちは安全性や副反応については経験からおおむね予測ができるものなんです。
 
こちらが販売されるのは2021年の夏から秋以降になる思われます。
 
まとめますと
 
この新型コロナで最初に出てくるワクチンっていうのは核酸ワクチンと呼ばれるものだということなんです。
 
そして拡散ワクチンの第1の問題点としては核酸だけを打ち込む治療はこの核酸ワクチンが人では初の承認になるということです。
 
ワクチンが作られ、あとは打つだけなんですが、人でどうなるかは打ってみるまで分からない。広く試されていないテクノロジーに業界も全世界も前のめりになっている最先端のエッジに全速力で突っ込んでいるという構図になってしまっているんです。
 
メリットは
・大量生産などが簡単である
・テクノロジーとして原理はよくわかってきている
といかにも科学の進歩という面があるんです。
 
デメリットは
・安全性も効果もまだまだこれからだということなんです。
 
ハッキリ言ってしまえば、これは新規の大規模な社会的人体実験と言えます。
 
社会がそれを求めているのだからと、やむを得ないという部分はもちろんあるんです。
 
しかし科学の視点から行けば本来20年かけてもおかしくないくらいの検証を思い切りすっ飛ばしているという問題はしっかりと認識しておく必要があります。
 
ワクチンを開発している会社が言わずもがなの安全性と個人の健康を最優先するという
ことをあえて声明として出したくらい
いけいけどんどんになってしまっているんです。
 
しかし、だからといってこの新しい技術のワクチンをたただ怖がるというのもまた違います。
楽観的に考えることができる面としては、人に打った試験の結果からは
人の体においても免疫がちゃんと反応するということが確認されたという事です。
ファイザーとビオンテックが開発中の mRNA ワクチンの大規模実験で実際に
効果が高かったと発表しています。
 
一方安全性についてはあまり報道されてはいませんが、有害事象は出てきています。
発熱頭痛などを含めると相当な数でています。
普通だったら、ワクチンの治験が停止するぐらいのものも出ています。
これが緊急事態ということもあり激甘な基準になっているところがあるんです。
また ADE が起こってしまう可能性も指摘されています。
 
ADE とはウイルスに抗体がくっつくことで感染や症状が促進される現象のことで、
 
ワクチンを打つとそのウイルスに感染したときにかえって重症化してしまうという
逆効果が見られるということなんです。
 
これは動物実験段階では SARS のワクチンでも起こっていたんです。
 
第一章で説明したとおり、新型コロナは SARS とすごく似ているウイルスなので
 
ADE が起こってしまう可能性も指摘されているんです。
 
今のところ新型コロナワクチンの動物実験では観測されていないんですけれども、
半端な抗体ができると、そういうことが起こりえるので、ちゃんと調べていく
必要があると言えます。
 
また長期的な予後が分からないというのも懸念材料です。
 
今までのワクチンというのは子どもの時に打って寿命を全うするまで
問題なく生きてきた人がいくらでもいるわけです。
 
だから、実質的に長期的な結果が実証できているんです。
 
ところが今回の核酸ワクチンについては 今回の治験までに打った人が
ほとんどいないわけです。
打って10年後に起こるような副反応があるかもしれない。
 
そういうことまで含めると実は安全性にはそれなりの懸念を持たなければいけない
ということが分かります。

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第3章 他の国に実験させてその成果だけいただくというのはアリか
 
ワクチンに関する倫理問題として結局感染を防げるかどうかというのは
実験でワクチンを打って、感染させてみないと分からないということが挙げられます。
これを今開始したり、視野に入れたりしているのがアメリカとイギリスです。
 
チャレンジテストというやつです。
アメリカではプラン D などと言っていますが、
つまり人にワクチンを打ってしばらくして、新型コロナをかけ、
感染するかどうかを試します。
 
効けば感染しないか しても重症化に陥らずに済むというわけです。
 
もちろん参加者にお金を出しますし、参加希望者が殺到しているという現実があります。
さらに中国は治験を南米などでやると言っています。
 
つまりここには人権問題と地域的な倫理問題まではらむ大きな問題が
実は横たわっているんです。
 
それに私たち日本人が金だけ出して乗っかっていいかということを真剣に考える必要があるのです。
 
政治の駆け引きで、できたとしても、それをどう許容するかというのは実は隠された倫理問題といえるんです。
 
つまり、核酸ワクチンには科学的達成度としては楽観的になれるところが出てきた。
ただしリスクや社会の需要については懸念されるところも残るということなんです。
 
またワクチンを接種しても意味がないのではという情報を目にした方も多いかもしれません。新型コロナから回復した患者がまた罹患してしまったというニュースを何度か見ましたよね。
 
その点に関しては生活していて新型コロナに感染し、ついた免疫が持つ持たないという話とワクチンでついた免疫が持つ持たないという話を分けて考える必要があるといい
ます。ワクチンでも自然感染でも、ついた免疫がどのくらいの間持つかというのは研究する前は事前に全く予測することができないんです。
 
これはあらゆる病気についてもそうです。
例えば麻疹などのワクチンによる免疫はほとんど一生続きます。
一方でインフルエンザのワクチンでできる免疫は数カ月で消えてしまいます。
 
なぜなのかこれは分子生物学的にまだ全くと言っていいほど解明されていないんです。
 
今回のコロナの自然感染では3ヶ月くらいすると免疫のバロメーターが一部落ちてくる。
具体的に言うと血液の中の交代の値が下がってくるということがわかっているんです。
それは事実
そしてワクチンでも同じことが起こるかどうかはまったく別問題として考えておく必要があります。
 
これについては他国でのワクチン接種の効果などの報道をみながら判断していくしかないと言います。また、もちろんワクチンにはリスクがあるということも知っておく必要があります。
副反応が出る人も当然ながら存在します。どれだけワクチンの有効性が高かったとしても仮に副反応で死者が出てしまった場合はワクチン否定派の人が多数出てくることが予想されます。
 
そういった際にもしっかりと情報を自分の目で見定める。
その姿勢を持ち続ける必要があります。
リスクがあるということをしっかりと認識した上でワクチンについて考える
ことが大切だといいます。
 

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